人事評価システム 導入方式のご検討にあたって

「SaaS」と「スクラッチ開発」、
御社にとってどちらが最適かを整理しました

新しい人事評価システムを検討するうえで、まず分かれ道となるのが「既製のSaaSを契約する」か「御社専用に開発する(スクラッチ)」かという選択です。本資料では、両者の違いを、費用・操作性・御社業務への適合という観点から、できる限り公平に整理いたします。結論を急がず、ご判断の材料としてお役立ていただければ幸いです。

株式会社ピースフラットシステム / ご提案資料 | 従業員規模 約170名を前提とした概算を掲載しています
1そもそも、2つの選択肢とは

「決まった製品に業務を合わせる」か、「業務に合わせて作る」か

どちらが優れている、という話ではございません。性格がまったく異なる選択肢であり、御社の重視される点によって向き・不向きが変わります。まずはそれぞれの素性をご確認ください。

選択肢 A

 既製のSaaSを契約する

すでに完成している人事評価サービスを月額で利用する方式です。多くの企業の「平均的な使い方」に合わせて作られています。

  • すぐに使い始められる
  • 多機能で実績がある
  • 画面や項目は基本的に変えられない
  • 使い続ける限り毎年の利用料が発生する
選択肢 B

 御社専用に開発する(スクラッチ)

御社の評価フローや、今お使いの帳票の形に合わせて、必要な機能だけを作る方式です。当社が御社と一緒に設計します。

  • 今の使い心地(Excel・紙)を残せる
  • 必要な機能に絞れる=迷わない
  • 人数が増えても月額が変わりにくい
  • 最初に設計・開発の期間が必要

※ SaaSにも明確な強みがございます。本資料はSaaSを否定するものではなく、御社の「現場の使い心地を変えたくない」というご要望に照らしてどちらが向くかを整理したものです。

2いちばんのご懸念にお応えします

「Excelの使い心地を、そのまま残せるのはどちらか」

現場の皆様にとって、評価入力は年に数回の作業です。慣れない画面に切り替わると、かえって入力が滞り、結局Excelでの手作業が残ってしまう——これは多くの企業で実際に起きていることです。

Q. 既製のSaaSなら、今のExcelに近い画面で使えますか?

A. 残念ながら、難しいのが実情です。SaaSは多くの企業の平均に合わせて画面が作り込まれており、項目の並びや入力の流れを御社の帳票に合わせて変えることは基本的にできません。「多機能だが、自社には余計な項目が多く、かえって分かりにくい」というお声は、現に御社でも実感されている点かと存じます。

A. スクラッチ開発なら、「紙に近い使い心地」を設計の出発点にできます

今お使いの「目標管理シート」「業績考課シート」の見た目・項目の並びをそのまま画面に落とし込み、不要な機能は最初から載せません。現場の皆様が「いつものシートが、そのまま画面になった」と感じられる状態を目指せます。レガシーを否定せず、慣れた形を活かしながらデジタル化できる——これがスクラッチの最大の利点です。

3主要観点での比較

8つの観点で並べて見ると

下表は、御社の人事評価システムというテーマに絞った比較です。緑の帯は「御社のご要望に照らして優位」と考えられる項目を示しています。

観点既製のSaaSスクラッチ開発
画面・操作性 製品に合わせる
決まった画面。Excelの使い心地は再現しにくい。
業務に合わせる
今の帳票の形を、ほぼそのまま画面化できる。
御社業務への適合 平均値に合わせる
多機能だが、自社に不要な項目も多く残る。
御社専用
賞与査定など、必要な機能だけに絞れる。
導入スピード 速い
契約後すぐ。ただし運用を製品に合わせる手間は発生。
設計期間が必要
まず賞与査定から、という段階導入で短縮可能。
初年度費用 初年度から高い
初年度 約180万円(初期設定+年額)。
同等以下
初期 約170万円(賞与査定スコープ)。初年度ですでに下回る。
ランニングコスト 毎年発生
2年目以降も 約80万円/年。使い続ける限り発生。
インフラのみ
月 約1,500〜3,000円(年 約2〜4万円)。人数が増えても変わらない。
長期コスト(5年) 積み上がる
累計 約500万円規模になり得る。
ほぼ初期費用のみ
累計 約190万円規模に収まる見込み(保守は別途)。
将来の拡張 製品の範囲内
提供される機能の中で対応。要望が通るとは限らない。
御社の都合で追加
目標管理・1on1など、必要になった時に足せる。
データ・運用の主導権 提供元に依存
仕様変更・値上げ・サービス終了の影響を受ける。
御社の資産
システムもデータも御社のもの。主導権を保てる。

※ 上記の金額はいずれも従業員約170名を前提とした概算であり、最終的な金額は要件確定後の正式なお見積もりにて確定いたします。SaaSの月額は製品・プランにより変動いたします。

45年間の総額で比べる

SaaSは「毎年の利用料」が、年々積み上がっていきます

SaaSは契約後すぐ使える一方、初年度に約180万円、2年目以降も毎年約80万円の利用料が継続して発生します。スクラッチは初期費用(約170万円)のあとは月数千円のインフラ費のみ。5年間の総額(TCO)でみると、両者の差は明確になります。

 既製のSaaS(約170名)
初年度費用約180万円
2年目以降約80万円 / 年
年間ランニング約80万円 / 年
5年累計の目安約500万円規模
 スクラッチ開発(御社専用)
初期費用約170万円
月額(インフラ)約1,500〜3,000円 / 月
年間ランニング約2〜4万円 / 年
5年累計の目安約190万円規模

 スクラッチのランニング内訳(最小構成・常時稼働)

サーバ月 1,000〜2,000円
自動バックアップ(日次スナップショット)月 200〜500円
ドメイン(年1,500円の月割)月 約130円
合計月 約1,500〜3,000円

スペック目安:2vCPU / メモリ2〜4GB / SSD 50〜80GB。
※ 保守・監視の受託、冗長化(2台構成)は別途お見積りとなります。あくまで概算です。

5年間の総額(TCO)の比較イメージ

既製のSaaS約500万円規模
初年度 約180万円 + 2年目以降 約80万円/年
スクラッチ開発約190万円規模
初期 約170万円 + インフラ(年 数万円)

スクラッチは初年度の時点ですでにSaaSを下回り(約170万円 対 約180万円)、2年目以降は「毎年 約80万円」と「年 数万円」の差が積み上がります。初年度から一貫して、長く使うほどスクラッチの費用優位は決定的になります。
※ 概算イメージです。スクラッチのランニングはインフラ費のみで、保守・監視は別途。正式な金額は要件確定後のお見積もりにて確定いたします。

5なぜ、御社にスクラッチが向くのか

「現場に即していること」が、長く使われる条件です

どれほど高機能でも、現場で使われなければ意味がありません。御社が大切にされている「慣れた使い心地」と「本当に必要な機能だけ」という方針は、スクラッチの考え方とそのまま重なります。

Excel資産を、捨てずに活かせる

今お使いのシートの様式・計算ロジックを引き継いで画面化できます。現場の学習コストを最小限に抑えられます。

「余計な機能」を載せない

多機能ゆえの分かりにくさは生まれません。まず賞与査定に絞り、迷わず使える画面にします。

小さく始めて、育てられる

最初から全社・全機能を作り込まず、本番運用しながら必要な機能を足していく進め方が可能です。

長期的に伴走できる

制度変更や新たな課題が出ても、御社を理解した当社が継続的に対応します。製品仕様に振り回されません。

6無理のない進め方

いきなり全部ではなく、「使えるところ」から段階的に

最初から大きく作るのではなく、効果の見えやすい賞与査定からスモールスタートします。各段階はいずれも「本番で使えるもの」としてお渡しし、現場の声を見ながら次へ進みます。お試し(PoC)で終わらせず、最初の一歩から実運用を前提といたします。

1
STEP 1 / スモールスタート

賞与査定に絞って導入

今の業績考課シートの形を活かし、賞与査定の評価入力・集計を画面化。まずここを本番運用し、現場に定着させます。

2
STEP 2 / 横展開

目標管理(MBO)へ広げる

賞与査定で使い慣れた操作感のまま、目標設定・期中の進捗管理へ範囲を広げます。全社員が無理なく参加できる体制に。

3
STEP 3 / 御社のペースで

必要になった機能を足していく

評価の見える化、1on1記録、過去履歴の参照など、現場から要望が出たものを優先して追加。御社専用に育て続けます。

7まとめと次のステップ

ご判断のために、3点だけ申し添えます

SaaSは「すぐに始められる・実績がある」点で優れた選択肢です。一方で、御社が重視される「現場の使い心地を変えない」「必要な機能だけにする」、そして「初年度からコストを抑え、長く使うほど差が開く」という点においては、スクラッチ開発に分があると考えております。

 当社にご相談いただくメリット

当社は御社の評価フロー・帳票を理解したうえで、現場に即したシステムを御社専用に設計いたします。導入して終わりではなく、制度の変化に合わせて長期的に伴走し、御社のDXを一段ずつ前へ進めるパートナーでありたいと考えております。

次のステップ ① 現行シートを反映したUI案のご確認  賞与査定スコープでの正式お見積もり  段階導入スケジュールのすり合わせ